ビンテージリネン

前回の続きを・・・。織って頂いているリネン生地について少しご説明しますね。
糸は落ち綿ではない、繊維長の長いロングファイバーと呼ばれる繊維を使用している服飾向けの高品位の糸で、フランス産、ベルギー産のフラックス原料を使用して中国の紡績糸です。
そこで、疑問に思い質問!フランス産、ベルギー産のフラックスってナゼ二つの国なんですか?
と聞くと。リネンというのは、寒冷地の物で最近は温暖化の影響でリネンの質もかなり落ちてきているんです。長雨なんか続くともうダメですね。ですから、良質のリネンが取れる国を一つに絞ってしまうとリスクが高い為、紡績会社は常に品質を一定にする為一国にはしていないです。
そうなんですか~なるほど納得出来ました。

そこで、社長さんから私に質問がありました。栗栖さん今回のリネン生地フレンチリネン・もしくはベルギーリネンと表記して販売されますか?と・・・??「教えて頂いた情報をそのままお伝えしますが?・・」何を聞かれているのか良く分からなかったので聞いてみると、リネンの糸は原料も勿論ですが、紡績の技術がとても大切だそうです。
現在、フレンチリネン・ベルギーリネンとして売られている物の質は、社長さんかすると??と思う物が多いという事でした。中国でも紡績工場はここ最近で沢山出来たらしいです。その工場によって糸の質は全く違い価格もピンきりという事でした。社長さんは韓国の紡績工場や中国の他の紡績工場にもあたって糸の質を調べたらしく、現在の紡績工場に辿り着いたとの事でした。

昔と違い、ヨーロッパの紡績の技術も変化してしまい今は社長さんの取引されている中国の紡績工場がトップクラスとなっているのが現状だという事でした。
でも、日本人はフレンチリネン・ベルギー産フラックスといった言葉に弱く高値で取引される為、紡績技術の点には触れられていないといった現状の様です。
とは言っても、まだまだ私にその違いが分かる目は無く勉強が必要だな~と思いました。

私も典型的な日本人の例で・・・。実は生地屋さんを始める際にリトアニアからリネンを購入したんです。関税と送料で結構な額をお支払したのですが・・・。その話を社長さんにすると・・・リトアニアですか??アパレル業界でリトアニアのリネンを欲しいといった話は聞いた事がありませんね~。どちらかと言うとリトアニアは資材系(ホームファブリック)ですよね?と言われ・・・。
そうなんですか?なんとなくリネンっリトアニア?って思ってとお話すると

昔のリネンがどれほど良かったか、本当のヨーロッパ原料のヨーロッパ紡績のリネンを見せてあげましょう。と先代が織られた生地や糸が保管してある倉庫に連れていって下さいました。
見て触ってビックリしました!これってリネンなんですか!?
30年以上前のリネンを触らせてもらいましたが、ビックリする程しっとり?していて奇麗な生地に感動しました。
このクラスの糸はもうこれからの時代は難しいでしょうね~。土壌も荒れていますし、気候や紡績技術の問題もあります。でも、この時代のリネンは切り売り屋さんでは扱えませんでしたし、こんなにリネンが普及はしなかったでしょうかからね・・・。と

何種類かこれ!と思う生地を譲って頂く事が出来る事になりましたが、電車では持って帰る事が出来ず主人にお願いして車で迎えに来てもらしました。
社長さんと初対面の主人「本当に何時も妻が迷惑ばかりかけて申し訳ございません。」社長さん「いえいえご主人も大変ですね~。でも、栗栖さん物づくりとは何なのかを知ろうと努力して下さっているので、私としても嬉しい所もありますし、応援したいと思っているのですよ。」 やった~と喜んだのもつかの間「全く畑違いの業種に飛び込んで、あっちやこっちや工場を回って・・・。何のノウハウのも無いのに心配で仕方ないです。無理な事は無理と言って下さいね、出来ない事もあるという事を知る事も彼女の勉強になりますし。」・・・・・と言った感じで帰りがすっかり遅くなってしまったのです。

言うまでもなく、帰り道主人からお小言を言われ家路に向かいましたが、あ~あの生地で何を作ろう~あの赤いリネン可愛い~なんて妄想していたので、あまり聞こえていなかったかもしれませんが・・・。
ま~ま~生地屋さんの修行は始まったばかり、長い目で成長を見守って下さいね。

fabric mart  栗栖 陽子

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